「インディアンヘッドマッサージ」を作り上げた ナレンドラ・メータ氏
ナレンドラ氏はインドの病院で、整骨医の仕事をしていましたが、セラピーを学ぶため、1973年にロンドンへ渡りました。
ロンドンへ渡ったナレンドラ氏は、当時イギリスではヘッドマッサージが一般的ではないことに驚きました。
幼いころからインドで母親からヘッドマッサージを受けて育ったナレンドラ氏は、当時のヘッドマッサージが行われないイギリスですぐにストレスに陥りました。
インドでは何千年も前から、ビーチサイドや家庭や床屋など、様々なヘッドマッサージが行われてきているのです。
ナレンドラ氏は、イギリスの人々にも、インドの素晴らしいヘッドマッサージを教えてあげたいと思うようになりました。
こうしてナレンドラ氏は、1978年にインドへ戻り、様々なヘッドマッサージを改めてリサーチしました。家庭や床屋などで行われていたヘッドマッサージは、テクニックが統一されておらず、しかもセラピーと呼べるものではありませんでした。
それらを体系化することにより、現在では欧米や日本でもよく見かける、「背中や肩、首、腕、顔、耳、頭」というストレスと緊張を溜めやすい部位を入れたスタイルにまとめあげたのです。
また、私たちの身体の血液循環を良くすることが大切なように、人間の身体とその周りにある、エネルギーの流れを良くすることが、重要なことであるとして、初めてヘッドマッサージにチャクラ(アーユルヴェーダでいう回転するエネルギー)のバランスをとるテクニックを併せました。
こうして、インドには今も昔も無い、「インディアンヘッドマッサージ」といわれるヘッドマッサージをナレンドラ氏が作り上げたのです。
ナレンドラ氏はこのように、インドのヘッドマッサージを、ホリスティックなセラピーとして体系付け、1981年にロンドンにて「マインド・ボディ・スピリット」のフェスティバルで発表し、大好評を得ました。
ヨーロッパでは様々なメディアに取り上げられ、次第に多くの国の人が「インディアンヘッドマッサージを学びたい。」とナレンドラ氏を訪れるようになりました。
「チャンピサージ」は、ナレンドラ・メータ氏の造語です。
こうして色々な国のセラピストに「インディアンヘッドマッサージ」を指導するうちに、マッサージが医療用語である国の生徒から相談を受け、ヒンドゥー語で「ヘッドマッサージ」を意味する「チャンピ」から、ナレンドラ氏が「チャンピサージ」とういう言葉を作り上げたのです。
現在、ヨーロッパやアメリカでは、“Indian Champissage”として広く受け入れられています。
1995年、インディアンヘッドマッサージ「チャンピサージ」の最高の教育を提供するために、ナレンドラ・メータ氏によって、L.C.I.C.I.(London Centre of Indian Champissage International)が、ロンドンに設立されました。
更に世界に広がるインディアンヘッドマッサージ(チャンピサージ)
現在もL.C.I.C.I.には、チャンピサージを学ぶために、様々な国から受講生が集り、そして、L.C.I.C.I.のトレーニングコースは世界の新たな国に広がっています。
ヘッドマッサージの世界的リーディングスクールとして、ヘッドマッサージ(チャンピサージ)の未来は明るく、エキサイティングです。