きちんと学べるヘッドマッサージの学校が無かった

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私はアロマセラピストとして、病院やクリニック、ホテル、エステなど様々な場所で全身のトリートメントを日々行っていました。

ある時、都内の病院で、医師のもと患者さんへアロマセラピートリートメントをしていた時のこと。

毎日いびきをかきながら眠っている、脳梗塞後の患者さんに付き添うご家族から、「だんだん顔が麻痺してきている様子だから、顔の辺りをもっとトリートメントしてもらえませんか。」と要望をもらいました。

アロマテラピーやスウェディッシュマッサージ、英国式リフレクソロジーなど様々なセラピーを学んでいましたが、首から上をケアする手技はあまり多くありませんでした。

同じトリートメントをしていても、ホテルで行うのと病院で行うのとでは、対象となる方が変わり、触わることが出来る部位も異なっていました。

ホテルでは、リラクゼーションや美容などを目的にいらっしゃる方が多いのですが、病院では、とても苦しく辛い状態の方に喜んでもらうことも多く、もっとどうすることが出来るのか、考える時期がありました。

今の手技に足りないのは、頭部だ。と感じるようになりました。

そうしていた2002年に、英国で活躍していたセラピストの方に相談したところ、ヘッドマッサージをインドから欧米に普及させたインド人、ナレンドラ・メータ氏の存在を教えてくれました。

まだ日本ではナレンドラの関連サイトは無かったので、英国のサイトで調べ、チャンピサージを学びに行きました。

イギリスでナレンドラに学ぶ

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ナレンドラ氏の学校(L.C.I.C.I.)は、ヒースロー空港から地下鉄のピカデリーラインで一本。駅からも徒歩5分とかからない便利な場所にありました。

授業には色々な国の方が参加しており、休憩時間には瞑想をしている人など、様々でした。

病院でセラピーを行っているときに、ヘッドマッサージの必要性を感じて、日本に無かったからロンドンで学んだ、という経緯ですので、今のように、ナレンドラ氏の学校の日本支部を自分が運営し、自分が指導者になるとは夢にも思っていなかったのです。

ただ、きっとナレンドラ氏との縁があったのだと今では強く思っています。

日本でインディアンヘッドマッサージ(チャンピサージ)コースを開催

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ナレンドラ氏を初めて日本へ招いたのは2003年でした。

最初は、日本中からセラピーサロンやセラピースクールを運営している方々が学びにいらしてくれました。

初回は、ロンドンでの授業と同じく、ランチはベジタリアンフードを皆で食べることを試みました。
(2回目からは自由にランチをとることにしましたが)

「インディアンヘッドマッサージ」の商標登録

驚いたことには、ある時期、日本ではある方が「インディアンヘッドマッサージ」を商標登録していたことです。

それをセラピスト仲間から知らされましたが、私自身よりも、当時は外部の方々から「何とか商標登録を取り消してもらってくれ」との声が、ナレンドラ氏の日本の窓口となった私に集まるようになったのです。

「インディアンヘッドマッサージ」の商標登録をフリーに

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ナレンドラ氏はそれを知り、かなり驚き、「インディアンヘッドマッサージは、自分のBABY(ベイビー)のような存在。世界中どこをみても、こんなことが起きたのは日本だけだ。」と話していました。

そうして、それを撤回するために、自分がこれまでどのようにインディアンヘッドマッサージを作り上げ、世界へ広げてきたのか、資料をまとめ、私が窓口として特許庁へ提出しました。

特許庁に提出した書類には、

“「インディアンヘッドマッサージ」はナレンドラ・メータ氏によって作られ、欧米に普及され、日本へも伝えられた。”

と明記し、商標登録されていたものを取り消すことができました。

その際、ナレンドラ氏と決めたことは、この言葉を日本でもフリーにすること。

もしアロマテラピーやリフレクソロジーが、個人の商標登録になっていたら、これまで普及されなかったのと同じように、ヘッドマッサージが日本でも広く普及するように、との考えでした。

日本でのヘッドマッサージ/ベッド上のNEWコースもスタート

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今では日本でも、インディアンヘッドマッサージはかなり知られるようになってきたような気がします。

ナレンドラ氏の横に付き添って、幾度ものトレーニングコースを開催し、その指導方法を彼からしっかり学んだ後、私は日本の窓口として、日本支部を開くことになりました。

こうして、早いもので7年が過ぎ、少し落ち着いたところで、初心に戻り、この度ナレンドラ氏と共に、病院や施設など、寝た状態の方の為のヘッドマッサージコースを完成することができました。

ナレンドラが数十年に渡り培ってきたヘッドマッサージのノウハウから産まれた、ベッド上の方へのケア。

もっともっと多くの方に、ヘッドマッサージを通じて、触れることの素晴らしさを伝えてゆきたい。と願っております。